アルコール性肝硬変患者の予後に関する検討(後ろむきコホート)

中頭病院を受診された患者さま・ご家族へ
当院では琉球大学病院と連携した下記の臨床研究を実施しております。なお、本研究は当院の人を対象とする医学系研究倫理審査委員会の承認を得て実施しています。本研究の対象者に該当する可能性のある方で、診療情報等を研究目的に利用または提供されることを希望されない場合は、下記の問い合わせ先にお申し出ください。参加を拒否された場合でも何ら不利益になるようなことはありません。
研究課題名
アルコール性肝硬変患者の予後に関する検討(後ろむきコホート)
当院の研究責任者
消化器内科部長 座覇修

本研究の目的

沖縄県では慢性肝疾患の進行像としての肝硬変の原因の多くがアルコール性であり、かつアルコール性肝疾患による死亡率は男女ともに日本全体の平均を大きく上回っております。そのため、沖縄県において肝臓病での死亡率を低下させるためには、アルコール性肝疾患対策が重要となります。

一般的に肝硬変まで進行していない段階では節酒することで肝障害をコントロールできることも期待できますが、肝硬変まで進行してしまうと断酒しないとその後の経過は非常に良くないことは想像できるかと思います。沖縄県民は体質的にお酒を飲める方が多いが故に飲み過ぎて肝臓を悪くする方が多く、節酒や断酒のメリット、健康障害を引き起こすような飲み方のデメリットを啓発することが大切だと考えております。

その一環として今回、琉球大学病院と関連病院においてアルコール性肝硬変と診断された患者さんで断酒できた場合とできなかった場合の予後(経過)を比較検討し、診療に役立てるための研究を計画しました。
対象となる患者さんへ新たな治療を行うとか、採血を改めて行うことはありません。今までのカルテ記録を参照させて頂きまとめて検討させて頂くことになります。もし、これらの情報を研究に利用してほしくないというご希望がありましたら、下記の連絡先へご連絡ください。その時点でデータは削除いたしますが、もしその時点で学会発表や論文化されていた場合には削除することは不可能ですのでご了承ください。

研究実施期間
審査委員会承認日〜2022年3月31日
調査データ期間
2021年3月31日までに収集された診療情報

研究の方法 (使用する試料等)

対象となる患者さん
2000年1月1日から2021年3月31日までに当院にてアルコール性肝硬変と診断され、最低6ヶ月以上診療された方
利用する情報 (カルテ情報のみを使用。新たにお願いする情報はありません)
生年月日,年齢,性別,合併症の有無と内容、血液検査所見、経過中の肝がんの出現の経験、予後等
情報の外部提供
個人情報などを除いた情報のみを琉大病院第一内科責任者へ送付します
個人情報の取り扱い
研究で使用する診療情報は、氏名や住所などの個人を特定できる情報は削除します。研究成果を学会や学術雑誌等で発表する際も個人を特定できる情報は使用しません
本研究の資金源 (利益相反)
本研究に特化した資金は必要としません。従って特定企業からの資金援助もないため利益相反は発生しません。

お問い合わせ先

研究責任者: 消化器内科部長 座覇修
電話: 098-939-1300(代表)
琉球大学担当者: 第一内科 特命講師 前城達次
電話: 098-895-1144
FAX: 098-895-1414

備考
ご希望の場合、個人情報の保護やこの研究の独創性確保に支障がない範囲で、この研究の計画書や研究の方法に関する資料をご覧いただくことができます。