形成外科
2014/12/10

形成外科シリーズ ⑪ 眼瞼下垂(がんけんかすい)~まぶたが下がって見えにくい~

■眼瞼下垂(がんけんかすい)とは・・・■


眼瞼下垂(がんけんかすい)とは、まぶたが垂れ下がった状態をいいます。重度の眼瞼下垂は、瞳孔まで覆いかぶさり、ものが見えにくくなってしまいます。
眼瞼下垂になると、まぶたが上がりにくいため、額にしわを寄せてまぶたをを開いたり、あごを上げて下目使いでものを見るようになります。

眼瞼下垂の状況イラスト

■眼瞼下垂の原因■


まぶたは、眼瞼挙筋という、小さな筋肉により上にあがります。様々な原因で、この筋肉がうまく機能しなくなると、眼瞼下垂がおこります。

・先天性眼瞼下垂:生まれつき眼瞼挙筋が未発達なことがあります。

・加齢性眼瞼下垂:筋肉とまぶたの結合部分(腱膜)が伸びたり、ゆるんで起きる場合がほとんどです。また、筋肉は正常でも、まぶたの皮膚がたるみ、覆いかぶさっていることもあります。

・外傷性眼瞼下垂:ケガなどにより、まぶたの構造が損傷されて起こります。

・神経性・筋性眼瞼下垂:神経や筋肉の病気により、眼瞼下垂になることがあります。代表的なものに、重傷筋無力症などがあります。

その他、眼をこする癖や、長期のコンタクトレンズの使用も眼瞼下垂の原因になると言われています。

■治療■


それぞれの原因に応じた治療が必要です。ほとんどの場合、局所麻酔での治療が可能です。この治療は、健康保険が適応されます。

加齢性の眼瞼下垂

形成外科では眼瞼下垂の他にも、まぶたの形に対するさまざまな治療を行っています。
・まつ毛が目に刺さって痛い
・まぶたの近くにホクロやできもの
・二重まぶたにしたい、パッチリさせたい
・目のたるみを取りたい など