県内の麻疹(はしか)患者の発生について(注意喚起)

2018/04/07お知らせ

1.県内では麻疹患者が増えています。

麻疹が疑われる症状(発熱、鼻水、咳などのかぜ症状から始まり、2〜3日後発疹出現)がある場合には、受診する前に必ず保健所または医療機関へ相談し指示に従って下さい。

2.県民の皆様、患者様へのお願い

麻しんは、感染力が非常に強く、小児が感染すると肺炎、中耳炎、脳炎などの合併症を起こすことがある感染症です。本県においては、平成11年から13年の麻しん流行時に、9名のこどもが犠牲になっています。

現在、非常に多くの方が、麻しん患者と接触した可能性があります。流行が拡大すると、抵抗力の弱い乳幼児が犠牲になるので、麻しんの拡大防止について、ご理解とご協力を宜しくお願い致します。

また、小学生以下の方への定期予防接種等の助成については、お住まいの市町村により対象が異なる場合がありますので、先ずは市町村へお問い合わせをお願い致します。また、定期予防接種以降でも、ワクチンを受けたか分からない、もしくは1回だけという方も予防接種をご検討下さい。

【あたなは何年生まれですか?ワクチン接種状況をチェック】

生まれ年 ワクチン接種の状況
昭和52年以前生まれの者 定期接種が行われていませんでしたが、自然に麻しんに感染する世代でもあるので、免疫がある人とない人がいます。
昭和52年~平成2年以前生まれの者 定期接種を受ける対象になっていましたが、1回のみの接種となっています。麻しんの免疫が低い可能性があります。低い場合は、修復麻しんといって、自身は比較的軽い症状ですみますが、周囲に感染させてしまう恐れがありますので、2回接種を必要とします。
平成3年以降の生まれの者 定期接種2回接種の世代です。母子健康手帳を確認の上、接種が行われていない場合は、MRワクチンを接種してください。

3.麻疹(はしか)について

原  因: 麻しんウイルス
潜伏期間: 10~12日
主な症状: 感染すると約10日後に発熱や咳、鼻水といった風邪のような症状が出現。2~3日熱が続いた後、39℃以上の高熱と発疹が出現。肺炎、中耳炎を合併しやすく、また、10万人に1人程度と頻度は高くないものの、麻しんウイルスに感染後、特に学童期に亜急性硬化性全脳炎(SSPE)と呼ばれる中枢神経疾患を発症することがある。
感染経路: 空気感染(麻しんウイルスの空気中での生存期間は2時間以下)
感染症法: 五類感染症
予  防: 予防接種が有効

→ 麻しん(はしか)について/沖縄県

 麻しんに感染しないためには、予防接種が重要です。麻しんの定期予防接種(第1期:1歳、第2期:小学校入学前)がまだの方は、早めに予防接種(MRワクチン)を受けましょう。特に、4月から小学校に入学されるお子さん(第2期該当)で、予防接種がまだの方は、今月中に受けましょう。
また、定期予防接種以降でも、以下に該当しない方は、MRワクチンを受けましょう。

   ◯母子手帳などで麻しんワクチンを2回以上受けた記録がある

   ◯過去に麻しんに罹ったことが確実である(検査で確認されたことがある)