当院について

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臨床工学部の紹介

1.臨床工学部紹介

臨床工学技士(CE:Clinical Engnieer ME:Medical Engineer)とは

  • 生命維持管理装置を中心とした医療機器の専門職です。
  • 医師、看護師、その他コメディカルと共に医療機器を用いたチーム医療の一員として治療を行います。
  • いつでも安心して医療機器を使用できるように、保守点検を行っています

中頭病院 臨床工学部

2020年臨床工学部

  • 役職は、部長(副病院長、血管外科部長)、技士長、主任3名です。
    臨床工学部 所属31名(2020年4月現在)
  • いつでも医療機器が安全に使用できるよう24時間365日、臨床工学技士が院内に常駐しています。
  • 臨床工学技士全員が、全ての業務を行えるよう教育を行い、2015年より、本格的な業務ローテーション制度を導入しています。
    (新人は3ヶ月ごと、2年目以降は9ヶ月ごとの部署異動を基本としています。)
  • 緊急手術などには、担当技士に加え業務に精通した技士が駆けつけ、体制厚く診療にあたります。
  • 女性技士だけで無く、男性技士の育児休暇も推進しています。
  • 年休の消化を目標に揚げて取り組んでいます。
  • 学術集会への参加や認定取得も積極的に推進しています。

2.業務内容

呼吸器管理業務

人口呼吸器の動作チェック
人口呼吸器の動作チェック
人工呼吸器の回路交換
人工呼吸器の回路交換

呼吸器担当者は人工呼吸器が安全に使用出来るように保守点検を行っています。 挿管時から離脱までの患者さんの状態を観察し、医師と協力して患者さんに 合わせた呼吸管理を行います。
また、RST(呼吸器サポートチーム)の一員として、他のコメディカルと 協力して、患者さんの早期離床を促す努力をしています。

血液浄化業務

血液浄化 透析準備1血液浄化 透析準備
血液浄化 透析準備2血液浄化 透析準備
血液浄化 物品確認血液浄化 物品確認

腎臓や肝臓の機能を人工的に代替するのが血液浄化業務です。

    血液浄化業務には
      血液透析
      血漿交換
      血液吸着

などの業務があります。
血液透析業務(中頭病院25床、ちばなクリニック65床)では、透析液の作成、 穿刺から透析装置の操作、透析装置のメンテナンスまで行います。

手術室業務

手術支援ロボット ダヴィンチ手術支援ロボット da Vinci(ダヴィンチ)
手術支援ロボット ダヴィンチ手術支援ロボット da Vinci(ダヴィンチ)

手術室では、全身麻酔器、血行動態モニター、各種電気メス、内視鏡システムなど、多くの医療機器を用いて手術が行われています。これら医療機器を安全に使用出来るように保守点検を行っています。
ロボット支援下手術da Vinci(ダヴィンチ)にもチーム一員として参加しています。
医療機器の操作も行い、治療にも積極的に参加しています。また、血管外科手術(PTA)では術野での機械出し業務も行っています。

人工心肺業務

心臓外科手術心臓外科手術
心臓外科手術心臓外科手術

心臓手術では、一時的に心臓を止めて手術を行います。その時、心臓と肺の機能を代行するのが、人工心肺業務です。患者さんの血圧、体温などを管理して生命を維持します。
輸血量削減のための低充填量化、送血には血液に優しい遠心ポンプ、脱血には確実な脱血が行える陰圧吸引補助脱血、各種安全装置の使用など安全な人工心肺を行っています。
また、患者さんの状態に合わせた統合型心筋保護法を用いて、確実な心筋保護も行っています。

心臓カテーテル業務

心臓カテーテル ポリグラフ操作▲心臓カテーテル ポリグラフ操作
心臓カテーテルIVUS操作
▲心臓カテーテルIVUS操作
心臓カテーテIABP作

◀︎心臓カテーテIABP作
カテーテルと言われる細い管を用いて、心臓の冠動脈や弁の診断・治療を行います。臨床工学技士は心内圧解析(ポリグラフ操作)、血管内画像検査装置(IVUS・OCT・OFDI)、 体外式ペースメーカー、補助循環装置(IABP,PCPS)などの操作を行います。また、術野でのワイヤー・デバイスの準備も行います。

不整脈治療業務

徐脈や頻脈などの不整脈に対して、ペースメーカーやICD(植込み型除細動器)の植込み手術時の設定や、術後、外来での定期チェックを行います。
刺激閾値測定や波高値測定、モード・設定、不整脈履歴などを確認し、医師と協力して患者さんの生活環境に合った最適な設定を行います。遠隔ループ心電計の管理も行なっています。

医療機器管理業務

医療機器庫医療機器庫
医療機器を安全使用出来るように常に保守と点検を行い、また医療機器が 適切に使用出来るように教育を行っています。
臨床工学部のデータベースには約5,000台の機器情報が登録されており、購入日や修理歴などの管理を行なっています。
また、医療機器安全管理責任者も臨床工学技士が務めています。

3.勉強会・講習会開催

医師・看護師・コメディカルの方々からの要望に応え、随時勉強会を開催しています。(年間約30~50件)
また、臨床工学部内でも毎月勉強会を行い、技術研鑽しています。

ECMO講習

勉強会・講習会開催80名以上の参加がありました
勉強会・講習会開催医師穿刺
勉強会・講習会開催模擬循環回路
勉強会・講習会開催組み立て
勉強会・講習会開催搬送
勉強会・講習会開催全体振返り