診療科紹介
慢性腎臓病(CKD)の患者さんは、日本において成人人口の約13%(1,330万人程度)を占めると言われています。数が多いだけでなく、CKD患者さんは心臓病など、さまざまな合併症も起こしやすいと言われています。CKDが進行し末期腎不全になると腎代替療法(血液透析・腹膜透析・腎移植含む)による治療が必要になります。当科では、腎臓病患者さんへ包括的な治療を行なっています。
治療
腎代替療法が迫っている患者さんを対象に、腎代替療法について分かりやすく説明し、患者さんにとって適切な腎代替療法を選択していただくことを目的に「療法選択外来」を行なっています。
腎代替療法の一つに透析療法があり、透析療法には、血液透析と腹膜透析があります。
血液透析
血液を体外へ送り透析機器を介して毒素や余分な水分などを血中から取り除いたあと、体内へ血液を戻します。
腹膜透析
ご自身の腹腔に透析液をためて腹膜を介して毒素や余分な水分を取り除きます。
外来
外来診療は4名の腎臓内科医師が担当しています。合併症や病気が進行して末期腎不全にならないよう、全身管理に努めています。またCKDは生活習慣病との関連も強いため、CKDの理解が深まるよう患者さんを対象に腎不全教室を開催しています。
- 腎不全教室
- CKD患者さんを対象に、医師・薬剤師・管理栄養士・看護師が講師を務め、腎臓の機能や検査値の見方、内服の必要性や日常生活の指導など、それぞれの視点でレクチャーします。
受講者のみなさんから「わかりやすい」と好評を頂いています。
入院
入院(病棟)では、常に20〜30人の患者さんを担当します。
腎臓の組織を採取し顕微鏡で診断する、腎生検という検査が必要な患者さんについては、1〜2日程度入院していただき検査を行います。
腎臓の組織を採取し顕微鏡で診断する、腎生検という検査が必要な患者さんについては、1〜2日程度入院していただき検査を行います。
スタッフ
- 日本内科学会認定医 6名
- 日本内科学会総合内科専門医 1名
- 日本透析医学会専門医 5名
- 日本透析医学会指導医 2名
- 日本腎臓学会専門医 5名
- 日本腎臓学会認定指導医 1名
腎臓専門医からみなさまへ
どのような病気でも、予防が最も大切で、次に早期発見が重要です。腎臓病は進行するまで症状が出ないのが特徴です。そのため早期に発見するには、検査を受ける他ありません。早期に発見できるよう、毎年、健診を受けてください。
沖縄県の健診受診率は低く、特に働き盛りの年齢層の方の受診率低さが問題になっています。もし、健診で蛋白質・血尿など指摘されたなら、必ず受診してください。