現在の放射線科の業務は、1)画像診断(CT、MRI、PET、RIなど)、2)IVR(血管系、非血管系)、3)放射線治療、の三つの分野に分かれます。
- 1)画像診断(CT、MRI、PET、RIなど)
- 画像診断の分野では新中頭病院移転の際に診断装置が一新され、ドイツ・シーメンス社製の二管球CT、3テスラMRI装置など、優れた装置が導入されています。高速化が図られるとともに、Dual Energy Imagingなど、新たな画像の提供も始まっています。また、救急医療にも対応できるよう、中頭病院放射線科では24時間体制で検査が可能となっています。
一方、ちばなクリニック放射線科は敬愛会における核医学診療を担っており、PET/CTやRIでの診断だけでなく、放射性同位元素を用いた内用療法も行われています。特に悪性リンパ腫に対するゼヴァリン治療は沖縄県内ではちばなクリニックのみで施行可能な治療となっています。また、また、2018年7月にはちばなクリニックのPET/CT装置やRI装置がシーメンス社製の新機種に更新されました。これまで以上に短時間で高精細な画像を提供できるようになりました。 - 2)IVR(血管系、非血管系)
- IVR(画像下治療)の分野では、血管系では肝細胞癌に対するTACE,消化管出血や喀血、その他の部位からの動脈性出血に対する動脈塞栓術を行っています。非血管系ではCTガイド下生検、ドレナージ術などを行っています。
- 3)放射線治療
- 放射線治療は中頭病院において長年の懸案事項でしたが、新病院建築に際し、ようやく導入となりました。装置も多岐にわたる治療が可能となる優れたものが選択されています(詳細は以下の診療科コラムを参照ください)。
現在、敬愛会放射線科には診断専門医4名、核医学専門医2名、治療専門医1名、IVR専門医1名、マンモグラフィー読影認定医2名、の計5名(重複あり)の専門医と1名の後期研修医が在籍しており、日々の業務をこなしています。