臨床検査部

部署紹介

「臨床検査部」は、医師が適切な診断・治療を行うために患者さんを直接検査し、または患者さんから採取される様々な検体を専門的に分析し情報提供を行う所です。
臨床検査には大きく分けて、患者さん自身を直接検査する「生理検査」と、患者さんから採取した血液や尿、便、細胞などを分析する「検体検査」があります。 臨床検査は予防や早期発見、診断、予後、治療の選択、治療効果を判定するための経過観察といった、様々な場面で役立っていてチーム医療の一端を担っています。

総勢63名 (医師: 4名、臨床検査技師: 52名、検査助手: 7名)が「正確な検査結果の提供と迅速性の確保」をモットーに日々、精力的に業務をおこなっている部署です。

業務内容

検体検査

1.一般検査

尿・便などの成分を調べて、腎臓や肝臓、消化器の異常を調べたりします。

2. 血液・凝固検査

赤血球やヘモグロビンから貧血の程度、白血球からは炎症の程度を把握し、また顕微鏡検査では白血病細胞などの異常細胞などがないかをチェックします。また、血液が固まりにくいか血栓ができていないかを検査しています。

3. 生化学検査

血液の中のタンパク質、糖質、ビタミンやホルモンなどを調べ、各臓器の異常を把握します。

4. 免疫血清検査

免疫機能の状態を調べ、体に侵入した細菌やウィルスを特定します。

5. 細菌検査

血液、尿、便、痰など採取された様々な検体を培養し、病気を引起こす微生物を検出、また治療効果のある薬剤を選定するための検査を行う。

6. 輸血検査

輸血のための血液型を検査したり、輸血に適合する血液であるかを検査したりします。

7. 遺伝子検査

遺伝子を調べてDNAの異常の検出をしたりします。

8, 病理検査

臓器やその組織の一部、またはその細胞を顕微鏡によって観察し悪性細胞等を見つけます。

生理機能検査

1. 心電図検査

心筋梗塞や心不全がないか、または不整脈がないかなどを検査します。

2. 呼吸機能検査

息を吸ったり吐いたりする肺活量など呼吸の機能検査を行ってレントゲンではわからない肺や気管、気管支などを調べます。

3. 脳波検査

頭皮に電極を装着し、脳から発生する電気信号を脳波計で記録して、てんかんなど脳神経を調べます。

4. 睡眠時無呼吸

睡眠中に脳波や呼吸の状態を記録し、眠っている間に呼吸が止まっていないかを検査します。

5. 神経伝導検査

手や足などに電極を装着し、神経の状態を調べます。

6. 超音波検査

エコー機を使って体に害のない超音波を当て、その反射してきた画像によって心臓や肝臓などの臓器の状態を調べます。

教育体制

院外

臨床検査部の技師は全員、日本臨床衛生検査技師会に入会し、沖縄県臨床検査技師会が主催する県内での学会や講習会に参加している。また県外においても、九州支部や全国規模の学会や講習会へも参加し、最新の情報を得るための教育体制を敷いている。

※学会: 沖縄県医学検査学会・日臨技九州支部医学検査学会・日臨技全国学会

院内

部署内での勉強会や部門によっては医師を交えたカンファレンスを行って、症例を精査する機会を設けている。また新人教育に関しては、各部門で教育プログラムを構築し、それに沿った教育内容で技術習得を図っている。

※カンファレンス: 骨髄像検討会 (血液内科医、病理医、血液担当検査技師) 乳腺カンファレンス (乳腺外科医、看護師、乳腺エコー技師)