脳神経外科
赤ちゃんの頭の形に関するお悩みを抱えるご家族のみなさまへ。
赤ちゃんの頭は、向き癖や寝癖による変形(成長に伴い変化することが多い)が大半ですが、時には早期の専門的な診断と治療が必要な場合(頭蓋骨縫合早期癒合症などの病気)もあります。
当院では、頭の変形についての診断を保険診療で行い、その後、形を整えるヘルメット治療を自費診療(440,000円 ※税込:ヘルメット作成料金、定期診察費用含む)で行なっています。
赤ちゃんの頭が変形する原因について
赤ちゃんの頭の形が変形する原因はさまざまです。主な原因は以下の通りです。
- 胎内での圧迫
- 胎児が母体内で特定の姿勢を長時間保つことで、頭部に圧力がかかり、形が変わることがあります。
- 出生後の寝かせ方
- 出生後、同じ方向で長時間寝かせ続けると、頭の柔らかい部分に圧がかかり、頭の形が平らになることがあります(斜頭症や短頭症)。
- 筋性斜頸
- 首の筋肉が緊張し、赤ちゃんが首を一方向にしか動かせない状態です。このため、いつも同じ向きで寝てしまい、頭が片側に平らになりがちです。
- 頭蓋縫合早期癒合症
- 頭蓋骨の縫合が早期に閉じる病気です。通常、成長と共に広がる頭蓋骨が自然に成長できず、頭の形が不規則になります。
対象
- ※頭蓋縫合早期癒合症のない中等症以上の変形性斜頭・変形性短頭の乳児(生後4ヶ月〜8ヶ月)
※ 変形の診断とタイプを考慮し、治療の適応について判断します。
診療内容・診療の流れ
- 初診(保険診療):
赤ちゃんの成長過程や頭の形の変化についての問診・検査を行います。病的な変形(頭蓋縫合早期癒合症)か、ヘルメット治療の対象か判断します。
必要に応じて、頭部のCTスキャンや3Dスキャンなどの画像診断を行い、詳細な診断を行います。 - 再診 ※ヘルメット治療を希望される場合(自費診療):
ヘルメットの作成・装着開始、場合によっては外科的処置を検討します。
以後、月1回の定期診察と義肢装具士による調整を行います。 - 定期的な診察(自費診療):
月1回、医師による定期診察を受けていただきます。医師または義肢装具士によるヘルメット調整を行います。
- ヘルメットの着用は1日23時間、装着期間は5ヶ月〜6ヶ月程度です。
- ヘルメット作成にかかる費用(440,000円 ※税込:ヘルメット作成料金、定期診察費用含む)は、注文時にお支払いいただきます。
ヘルメット治療は、1日23時間程度、正しく装着しなければなりません。誤った装着方法や不十分な場合には、満足できる結果が得られない可能性があります。また、ヘルメットを装着している間はアセモなどの皮膚トラブルが起こる場合があります。必要に応じてお薬を処方または皮膚科をご紹介いたします。
5ヶ月〜6ヶ月と治療期間中は、赤ちゃんの様子をよく観察すること、ヘルメットのこまめなお手入れも必要です。治療のリスクと効果について十分に理解した上で、治療をご検討ください。
5ヶ月〜6ヶ月と治療期間中は、赤ちゃんの様子をよく観察すること、ヘルメットのこまめなお手入れも必要です。治療のリスクと効果について十分に理解した上で、治療をご検討ください。
脳神経外科 頭のかたち外来
- 脳神経外科医長
中嶋 大介(なかしま だいすけ) 第3土曜日 午前
ご予約
地域医療連携室
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- 電話098-939-9826
- FAX 098-929-3125
- (月〜金 8:30〜19:00 /
土曜 8:30〜17:30)
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- ※当日受診のご予約はお受けしておりません。
予めご了承ください。